5月 302005
 

台湾茶芸…功夫茶器を使って
独自に進化した台湾烏龍茶とおいしい入れ方をご紹介します。


人数に合った大きさの茶壷(急須)を準備します。
写真後面の緑色の茶壷はミカンぐらいの大きさで3〜4人用です。筆者宅は2人なので普段は青の茶壷を使用しています。
日本茶と違い、何度も抽出できるので小さめが良いです。

茶器を熱湯で温めます。
*写真は必要最低限の道具です。
ステンレスの容器 = 茶盤。周りを湯で濡らさないようにするもの。色々な素材があります。
急須 = 茶壷。日本のものとは把手の位置が違います。
茶杯 = 湯飲み。茶杯の内側に釉薬が付いているものは烏龍茶のテイスティングに使われ、一般的には釉薬が付いていないものを使います。

茶壷の三分の一ぐらいまで茶葉を入れます。

茶壷に熱湯が溢れるくらいそそぎ、泡が立つので蓋ですり切り、いったん中の湯を捨てる。
すぐにもう一度溢れるくらい熱湯をそそぐ。
*台湾人の知人は「最近は一杯目を捨てないで飲む人もいるが、茶葉に付いた汚れや薬品を落とす役割があるので、初めの一杯目は捨てたほうが良い」と言っていました。

蓋をして茶壷全体に上から熱湯をかける。
*烏龍茶は熱いほど香りが立つので茶壷以外もギリギリまで保温します。

三十秒ほど茶葉を蒸らし、それぞれの茶杯に濃さのムラがでないよう均等にそそぎます。
二杯目、三 杯目と入れていく場合は十秒づつ蒸らす時間を増やしていきます。

別の茶壷か茶海(写真では茶壷を使用)に入れてからそれぞれの茶杯に移しても良いです。
*数杯分を茶海に移してから茶杯にそそぐと、味や香りが均一化されます。
また、茶壷に烏龍茶が残っている場合も、全て茶海に移します。

烏龍茶に使われる茶器について
常滑焼や無名異焼に似た(中国が本家だが…..)鉄分を多く含んだ朱泥焼のものを一般的に使用します。中国の宣興紫砂が有名です。
茶器の手入れ
洗剤は使わず熱湯消毒のみです。余ったお茶は茶壷にチークブラシなどで塗り、照りが出るよう育てます。


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